先日は、新設した水曜日クラス(午後)のレッスンを行いました。
窓から降り注ぐ暖かい日差しの中、皆さんはとても集中して筆を進めていました。
●個性を映し出す唯一無二の表現
書いた字には、その人が持つ個性が素直に表れます。
同じお手本であっても、百人いれば百通りの作品が生まれるのはそのためです。
レッスンの最後には、作品を並べて鑑賞会を行います。鑑賞が終わると、皆さんは自分の作品を間違えることなく手に取って帰られます。毛筆で字を書くことは、とても難しく、自分の思う通りにはいかないことも多いのですが、書く人の個性が毛筆を通してはっきりと表れ、他の人の作品の中にあっても、すぐに「自分で書いた字」であることが分かるのです。これは、普段パソコンなどでタイピングするデジタルな文字では得られない、書道ならではの喜びです。
●二度と生まれない一瞬の美
また、字は書く人のその時々の心持ち(心の喜怒哀楽)や体調(健康状態)、そして環境(書く場所)によっても変化します。
だからこそ、完成した作品は世界で唯一であり、どんなに書が上手い人でも、二度と同じものを書くことはできません。
私たちは、ペンや鉛筆のように均一な線しか出せない道具ではなく、思い通りにならない毛筆で表現します。この難しさが、作品に深みと格別の面白さを与えてくれるのです。
書道は、突き詰めれば突き詰めるほど奥深く、自己と対話できる最高の楽しみを与えてくれる世界です!